コラム - こどもの眼鏡
3歳児健診や就学時健診、定期的に行われる学校健診によって視力不良が発見され、眼科で眼鏡を処方されるお子さんが増えています。
小さな子どもたちにとって、眼鏡をかけることは決して容易なことではありません。弱視の治療のためやむを得ず、あるいは学校の授業のため必要に迫られてかけているのです。そこでお願いがあります。
まず、第一におとなの方は、決して「かわいそう」という言葉をかけないでください。友達はからかわないでください。視器の一部分として、眼鏡はとても大切なものだからです。「きちんと眼鏡をかけているのね。偉いね。」と励ましてあげて欲しいのです。
第二に、子どもにあった眼鏡を作ってあげてください。子どもの眼鏡はおとなの眼鏡を小さくしたものではありません。鼻はおとなより低いし、扱いが乱暴だし、顔は大きくなっていきます。子ども用のフレームがありますので、ご相談ください。
第三に、おとなは子どもの眼鏡を手に取って時々みてあげて欲しいのです。きちんと作った眼鏡でも、1ヶ月もすればあちこちガタガタになっています。子どもは無頓着です。鼻あてがつぶれていたり、フレームが歪んでいたり、レンズに汚れや傷がついていたり…。きちんとかけられないと、役に立たないことすらあるのです。ぜひ、時々手に取ってみてあげてください。
第四に、定期検査を忘れずに。眼科の医師の指示を守ってください。
最後に、前向き施行です。子どもの眼鏡も少しだけおしゃれ感覚で、楽しんでもらえたらと思っています。